スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

8月, 2013の投稿を表示しています

「既存住宅の省エネ改修」講習会を受講しました

既存住宅の70%は平成4年以前に建てられた省エネ性能の低い住宅だと言われます。既存住宅の性能向上が重要な課題にも関わらず、その取組みはあまり進んでいません。 たしかに、住宅で「増築」の依頼はあっても「省エネ改修」の話はありません。ただ「省エネ」改修の考えは新築時にも対 応出来る事なので受講しました。 結論から言えば、 1、暖冷房エネルギー削減効果が最も大きい部位は「開口   部」最大35%の暖冷房エネルギー削減効果(単層と比    べ)が あります。                     2、 最下階の床の改修は省エネ効果は3%(無断熱と比べ)と                                                大きくありませんが、冬季において接触温度が向上し温熱                                                環境の改善につながるため快適性の質を向上させる重要                                               な部位です。天井に次いで安価で住まいながらの工事も                                               できおすすめです。                      3、既存暖冷房の更新は建物外皮の断熱改修と同時に実施                                               すればさらに省エネ効果が高まります。                     改修事例の報告もいくつかあり、失敗?した報告もありました。                                         天井裏等でグラスウールをダブルに施工する場合、防湿層に                                           よる露天に注意する必要があります。                    CPD3.0  (KAWA)                      

「東京での施設見学」

●先日、東京の省エネ改修された事務所建築を見学して きました。新菱冷熱工業の自社ビルです。 築40年は(東京では)普通解体新築されますが、高効率 ヒートポンプチラー、太陽光発電、壁面緑化などを取り入れ CASBEE-Sクラスを習得しています。(全国2例目の事) 猛暑に近い四ツ谷のビル街から内部に入ると空気にサラ サラ感を感じます。氷蓄熱の冷気をデシカントで除湿し、 床吹き出し空調システムで空調しています。(デシカントは 室内用空調機で除湿する必要がない為通常より高めの 温度で冷房ができ、省エネ運転に貢献) 外皮断熱、内部断熱、二重サッシ、日射フィルム、グラデーションブラインド、ガスコージェ ネレーション、ソーラージェネリンク、高効率照明システム等省エネ技術のてんこ盛りです。 エネルギー削減率32%(目標40%) CO2削減率28%(目標37%)はすばらしいものです。 ●中央区の中央小学校・中央幼稚園を見学してきました  。(他の小学校・幼稚園が改築中のため、2校同居の状 況です) 教室部のほか幼稚園と地域開放の温水プール(可床式) が1階に、体育館が3階にそして屋上(5階)に校庭を持つ 学校です。 屋上校庭は50mの直線走路が確保され、屋根はテント 構造で開閉式です。壁がないので風が気持ちよく通り抜 けます。(屋外階段で直接登れます) 南面は教室群で所どころに自然観察テラスを設けていま す。中央にオープンの階段と廊下・便所、北側に体育館 等を配しています。 ほとんど境界内一杯の建物で建ぺい率は80%近いと思わ れます。こんなレイアウト、地方ではありません。 いたる所に植栽があり、動線の明快で「木」もふんだんに 使用されてとても素敵な学校です。 坪100万の建築ですが、納得出来ます。 ●おまけの見学で新装なった歌舞伎座で観劇してきまし た。3年の工期を経て完成した第5期の歌舞伎座はオフィス タワーを併設する複合施設です。 第4期(吉田五十八設計)の時間を受け継ぐべきその外観 、内観を踏襲しています。1階ロビー(大間)の絨毯図柄は 咋鳥と呼ばれる花枝を咥えた四羽の対になる鳥を組み合 わせたデザインで平安時代から洗練された図案の頂点と して讃えられていたそうです。 (ロビーは